上智 就活ブログ たまに息抜き

なんだかんだで就活が終わったので、面接内容や役立つ情報をお伝えしていきます。たまに、お菓子作りや身の回りのことも挟むつもりです。

【ブラック・スワン】感想、考察

こんにちは、ふくです。

 

初の映画観賞編。

最近ヒマな時間があるとTSUTAYAに行って物色するのが趣味です。笑

 ☆6/17追加

結末の詳細を追加しました。

 

今回は映画【ブラック・スワン】について。

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その前に…

 

私、ホラーだめなんですよね。笑

 

本も映画もアニメも。怖いのダメなんです。

ブラック・スワンについて知っている人は

 

じゃあなんで見たんだよ!?

 

とツッコミを入れるでしょう。

 

 

ホラーだとは知らずに見てしまった…笑

しかも、R15作品でしたね。後で知りました。

 

 

あらすじ

主人公ニナはニューヨークのバレエカンパニーに所属し、プリマを目指すバレリーナ

ある日、新シリーズの開幕を飾る「白鳥の湖」で主役を踊ることになる。

しかし、純真な白鳥を踊ることはできるが、欲望が剥き出しの魔性・官能を象徴する黒鳥の演技に苦しむ。

ニナは大役を演じるプレッシャーに囚われ、孤独感に苛まれる。

苦難の末、ニナが辿り着いた先は…

 

と言う感じで、読むだけで苦しそうですね。

 

感想・考察は下にあります。

ネタバレ注意!!

 

 

 

 

 

 

 

ニナは母親と二人暮らし。すごく大切にされていて、母親もバレリーナだったようですね。

序盤で、ニナは「白鳥の湖」の主役を演じるために、振付師のトマに取り入ろうとします。お化粧をして会いに行くんですね。

でもトマにキスされた時、唇を噛んで拒否します。ちょっと潔癖なところがあるようです。

こんなことをしてしまっては、主役は無理…と諦めたところに役の発表が。

主役の欄には何故かニナの名前がありました。

まぁ、トマがこいつなら面白いことになりそうだ!とでも思って抜擢したのだと思います。

 

その日から、ニナの苦悩が始まります。

左肩に引っ掻き傷が出来て血が出ていたり、

ささくれから血が出ているのを見つけて、

ささくれを引っ張ったら指の皮がビビビッと剥けてしまったり…

痛い…

でも慌ててタオルで抑えて、恐る恐る見ると傷がなかったり…

徐々に現実と妄想が混ざり始めます。

 

ただ、母親が背中の傷を見つけて、「治ったと思ったのに!」と言っていることから分かるように、ニナは小さい時から自傷癖があったようですね。特にプレッシャーに弱いようです。

加えて、自分の欲望や性的な部分を認めるのが苦痛なようです。

 

そんなニナをさらに追い詰めるように3人の人物が関わります。

1人目がトマ。

トマは振付師で、座長のような人。

純真なニナが黒鳥を演じるために、性的な魅力をつけるように指導をします。

「恋人はいるのか」「処女か」「セックスは好きか」などの質問に答えたくなさそうなニナを見て、宿題として「自慰をするように」と言います。

他にもトマはセクハラばかりしますね。

 

2人目はベス。

彼女は前プリマです。ニナが「白鳥の湖」の主役をするのがすごく不満です。

だからパーティで「どうやってトマに取り入ったのよ?」と詰め寄ります。

それと、冒頭でニナはベスの部屋に忍び込み、口紅を盗みます。彼女は完璧なプリマになりたい一心で時々ベスの私物を盗んでいたようです。その罪悪感が後々ニナを苦しめます。

 

3人目はリリー。

彼女はバレエカンパニーのバレリーナの1人。ニナと同じくらいの実力の持ち主。

いじめっ子体質のようで、ニナをよくからかいます。そして、潔癖なニナに薬を勧めたりクラブに連れて行ったりします。

他にも、たまにひどいことをするのですが、

ほとんどがニナの妄想だと思います

多分、彼女的にはニナを助けたい一面もあったと思います。

 

そして、ニナを苦しめていた可能性がある人物がもう1人。

 

母親です。

母親はニナの身の回りの世話を甲斐甲斐しくしていますが、これはニナを監視しているように感じます。

そして、ニナの部屋はピンクとフリフリがたくさんのすごく子供っぽい部屋なんです。

これは、母親のいつまでもニナには子供でいて欲しいという望みから来ているのではないかと思います。

 

この母親が1番おかしいと感じた場面は、

ニナが主役に選ばれた時、お祝いと称して

ホールケーキを買ってくるんです。これから主役をするにあたって体重を気にするニナが戸惑うと、拗ねてホールケーキを捨てようとします。それで、ニナが気を使って少しだけケーキを食べるんですね。

ここでは、自分はならなかったプリマに娘がなったことに対する嫉妬が伺えます。

 

2番目にゾッとしたのは母親の部屋。母親は絵を描くのが趣味なようでしたが、娘の顔ばかりを描いていました。

執着している様子がよくわかります。

さらに、初めてこの部屋が映る時、1枚の絵の目が動きます。本当に怖かった…。

今思えば、この時からニナの精神は侵されていたのだと思います。

 

後半の場面で、母親がニナの「白鳥の湖」を見にきた時の顔は少し寂しそうでした。

 

ニナは被害妄想が激しいようなので、彼らの何気ない行動にも追い詰められ、自ら抱え込むようになりました。そして、幻覚までも見るようになります。

 

後半は本当に追い上げが凄かった…

ずっと幻想の中にいたように思います。

完璧な黒鳥を演じようとするあまり、

肩の傷から黒鳥の羽が出てきたり

黒鳥のように足がありえない方向に曲がったり

水かきのように足の指が繋がったり

腕から羽が生えてきたり。

 

途中で妄想とわかりつつも、恐ろしかった…

痛そうだった…

 

ニナは白鳥→黒鳥→白鳥を踊りますが、1回目の白鳥を終えた時、自分の部屋に戻ると

黒鳥の衣装を纏ったリリーがいるんですね。

やっぱりあなたには無理よ、といって化粧をします。

カッとしたニナは

リリーを突き飛ばし、鏡に打ち付けて殺します。

 

そして、その死体をバスルームに隠します。

この時血がダバーッとバスルームから漏れてくるんです。それをタオルで抑えるニナ。

 

そして、黒鳥として舞台に上がり、

また白鳥に衣装を変える時、ニナの部屋を訪ねてきた人がいます。

リリーです。

え、死んだんじゃないの!?

リリーはニナを褒め称え出て行きます。

バスルームを見ると、死体がない。

ニナが脇腹を見ると、お腹には鏡のカケラが刺さっている。

 

実際に突き飛ばして殺したのは

白くて純粋な自分自身だったんですね。

 

そうして、再び舞台に白鳥として上がり

彼女は大喝采を浴びます。

演出で、最後に高いところから飛び降ります。

 

そして幕引き。

出演者たちはニナに駆け寄ります。

が、彼女は「私は完璧だった」と言ったっきり

起き上がりません。

 

脇腹を見ると…血が流れています。

 

きっと彼女は黒鳥を演じきるために、

白鳥の自分を殺しきったのですね。

 

そのまま映画は終わります。

 

要約すると

「被害妄想で自滅してしまったプリマ」を描いた作品なのだと思いました。

 

もっと彼女がリリーの応援の声や、母親の愛情に耳を傾けていたら

もっと違った結果になったのではと思います。

 

他にも痛そうなシーン、怖いシーンはありますので是非見て見てください!!

 

今回はここまでです!

他にもこれから映画の感想を書いていきたいとおもいます。

読んで頂いてありがとうございました!

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